あるピアニストの方が子供の生徒さんの課題について「本人の70~80%の力で毎日練習をし、1週間で弾けるようになるくらいが目安」と仰っているのを目にしました。
難しすぎてもいけないし、全然練習しなくても前日や前々日に数回やれば弾けてしまう、簡単すぎもよくない。
そうだよなぁ…と、とても共感!!
その塩梅を見極めるのもなかなか難しいのですが、あゆみピアノ教室の生徒さんたちはどうなのかなぁ?
私としてはもちろん【毎日練習すれば1週間で両手で弾けるようになる】レベルの曲しか課題として出していないつもりなのですが、そうはいっても思うようには進まない子もいます。
1週間で弾けない理由
★ そもそも毎日練習していない
★ 毎日練習しているとはいっても、1回や2回しか弾いていない(練習量不足)
一番初めは『ド』弾けた!→楽譜を読めるようになってきた!→『ドレミファソ弾けた!』
段階を踏んで一人で色々なことができるようになってきます。それを教えてもらう場でもありますが、そもそもレッスンとは、家で練習してきたことを先生に見てもらう時間です。
改善するべきところは直す。姿勢や、指の形や、キレイな音を出せているか。
もっとこうしたらどうだろう?というディスカション(どういう雰囲気で弾けばいいか?弾きたいのか?)を経てよりよい演奏にしていく。
楽譜に書かれている記号や楽語の意味を学ぶ。音程を感じて歌う、リズムを感じて打つ。曲の背景を知る・・・などピアノを弾くために、音楽を奏でるためには様々なことが必要です。
レッスンに来ただけでは、弾けるようにはなりません。もちろん、30~45分のレッスン時間内に一緒に譜読みをして少しは弾けるようになりますが、本来、それはおうちでやってくるべきこと。
もしも楽譜の音符が読めなくてどう弾けばよいかわからなかったら、それをレッスンで先生に聞いて学ぶ時間にするべきです。どうすれば音符がスラスラ読めるようになるかを学ぶ時間にしてほしい。
自分から、積極的に。どんどん聞いて、教えて!と言ってほしいと思っています。
おうち練習、これくらいがちょうどいい
Yちゃんのテキスト、小さい生徒さんには、「練習した数だけシールを貼ってきてね」と伝えています。Yちゃんは毎日しっかり練習しているな、と感じる生徒さんの一人です。
いつも完璧!という訳ではないけれど、ちょうど良いバランスでレッスンできているように思います。そんなYちゃんがどれくらい練習しているかというと…
見てください、これくらい。お母さまが練習した日付を書き込んで、お花のようにシールを貼ってくださっているのでとてもよくわかりますね。
1曲を、1日だいたい5~6回。
1曲がこのくらいの長さだと、1回弾くのにゆっくりでも20~30秒。つまり6回弾いても3分です。あれ?そんなもの?とおもうでしょう?
長い曲だとしても、全部が全部弾く必要はないんですよ。できないところだけ。2小節だけ集中!とか。今日はこの4小節を完璧にする!とか。それが効率の良い練習ですね。
Yちゃんの楽譜、よく見ると、週の後半レッスン日が近づいてくるにつれて練習回数が減っています。つまり、新しい曲をもらってやり始めて3~4日で大体弾けるようになっているのですね。
このくらいがちょうどいいバランスだと思います。
Yちゃんはこの他にもう2冊、さらに現在は発表会の曲を2曲。
「練習してない」とか「できなかった」ということが本当にありません。頑張っていますね!
どれくらい練習すればよいのかの目安になりましたら。
これはあくまで一例です。もっと弾いてもいいし、もっと少ない回数でできるようになるのならそれでもよし。自分の70~80%の力で努力できているかな?サボってしまっていないかな?自分で自分に問いかけてみてくださいね。
2021.9.15
コメントはこちらからどうぞ